サブスクリプション(サブスク)とは? IT業界における「所有する」リスクを解説
1980年以降に生まれた世代をミレニアル世代というそうです。
ミレニアル世代の価値観は、「所有する」より「使用する」
昭和世代の筆者も「所有する」喜びを知りつつ年齢を重ねてきましたが、最近は「使用する」でも良いかなと思い始めています。
変化の激しい世の中が、そう思わせているのかもしれません。
サブスクリプションとは
元々は雑誌の年間購読契約を指す言葉だったようです。
ブレイクしたのは、Appleが始めた定額の音楽配信サービスでしょうか。
利用者は、定額の月額料金を支払えば、登録された膨大な楽曲が聴き放題となるサービスです。
いまでは様々な定額制音楽配信サービスを提供している企業が生まれていて、サービスの質を競い合っている状況です。
音楽を創作する側の人たちも、CDを製作することが前提だった時代と比べると、デジタル化により、才能のある人が世に出る機会が圧倒的に増えたのではないでしょうか。
IT業界も「販売する」から「サービスを提供する」へ
IT業界にも、この波は押し寄せています。
Microsoft Office365やGoogle Workspaceなどのクラウドサービスは、ユーザー数に応じた月額費用ですぐに運用ができます。また、AWSやAzureなどのクラウドコンピューティングでは、業務処理量に応じてCPUのコア数やメモリ使用量を随時変更することができます。
新しいシステムをまず試してみる(駄目なら止める)ことが大きな初期投資をせずに可能となりました。
そして軌道に乗れば、その時点でユーザーライセンスを増やしたり機能を追加したりもできるようになりました。
業者にとっては、いかにユーザーが満足するサービスを提供し続けるかが課題であり、ニーズを分析し、新しいメニューを絶えず追加していくことが永遠に科せられます。
この努力を怠った時点でユーザーが離れてゆくことになります。
ユーザーの潜在的あるいは無意識の下にある欲求まで含めて掘り起こし、サービスに採り込むことが生き残り条件であり、そのためにはユーザーとの共創関係を築き上げることが重要です。
ちなみに、dbSheetClientもサブスクリプション契約にて使用することができます。
詳しくはこちら
https://www.newcom07.jp/dbsheetclients/unit/subscription.html
日本のものづくり文化と所有するリスク
経済産業省のお役人さんがおっしゃるには、「2025年の崖」として問題視されているレガシーシステムが多くの企業で放置され続けられていたのは、日本のものづくり文化が影響しているとのことです。
ものづくりでは、長年同じもの(設備、道具)を大切に使うことが、利益につながるという経験則があります。
しかし、コンピューターシステムは、生産設備と違って技術的負債がたまっていくのです。
即ち、最新機能が使えなくなる、あるいは、メンテナンスできる人が限られてくる等のリスクです。
システム開発における2つの資産とは
冷蔵庫、洗濯機、テレビは、まだ3種の神器と言えるほど普及率の高い家電と言えます。
筆者が子供の頃は、故障したら街の電気屋さんが修理に来てくれるのが当たり前でした。
いまは修理するより買い替えるのが当たり前になってしまいました。
修理する(人が動く)より、買い替えたほうが早かったり、安かったりします。
さすがに構築した業務システムは簡単に取り替えるわけにはいきませんが、いつかは寿命を迎えるのは家電製品と変わりありません。その時に重要なのはデータの継承です。また、開発技術(プログラミング技術ではなく)の継承です。いま話題のDX(デジタルトランスフォーメーション)も鍵はこの2つの継承が握っているのではないでしょうか。
皆さん本日もお疲れ様でした!
おやすみなさい(挙手)
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