増改築物件

2022年6月19日クラウド,システム開発,デジタルトランスフォーメーション

「路上観察学会」をご存じでしょうか。
写真、特にスナップ写真を趣味としている人は、一度は聞いたことがあるかもしれません。
街をブラブラして、不思議な物体を探して写真に撮って記録に残そうみたいなノリで結成されたグループ
あの「老人力」の著者である赤瀬川源平さん(故人)が積極的に関わっていたそうです。
スナップ写真は筆者のようにお金のないオジサンには最高の趣味ではないでしょうか。
歩くので運動不足解消になり、昔のようにフィルム代や現像代もかかりません。
恐いのは熱中症とつまずいて転んで骨折でしょうか(笑)

トマソン

街には「トマソン」なる物体(路上観察学会では「物件」と呼ぶ)が点在しています。
「トマソン」の名前の由来は、昔、鳴り物入りで入団した巨人軍の四番打者だそうです。
トマソン選手が、まったく結果を残せなかった、いわゆる「無用の長物」だったことから命名されたそうです。
トマソン選手にとっては不名誉なことですね(でも後世に名を残せたことは名誉かも)^^;
例えば、民家の二階の外壁にドアノブが付いたドアがあり、そのドアに続いてあるはずの外階段がない。
つまり、そのドアは全くの無用の長物で、誤って開けて外に出ようとしたら、転落して怪我するリスクさえ潜んでいます。
システムも増改築を繰り返していると、このドアのように、そっとしておくことが一番と思うブラックボックス的なプログラムが潜んでいます。(笑)

システム増改築と限界

建物とシステムには共通点があります。
住宅が、そこに住む人のライフスタイルの変化(例えば、子供が生まれたとか、子供が独立したとか)によって、機能を足したり引いたりしているのではないでしょうか。
システムもまったく同じで社会の変化がビジネスの変化に波及し、変化に対応していくために増改築を余儀なくされます。
「大改造!!劇的ビフォーアフター」というテレビ番組があります。
何らかの理由で住みにくくなってしまった家を番組から依頼を受けた「匠」と呼ばれる職人さんが大改造するという内容です。
改造後、初めて訪れる家族の何とも言えない満足した表情はまるで自分のことのように喜んでしまいます。
たまに、これは「改造」ではなく「建て直し」なんじゃないかな(笑)と思える物件もありました。
業務システムに当てはめると、まさしく増改築より建て直したほうが良い案件が増えているのではないでしょうか。
現システムに手を加えるより、土台から作り直したほうが、将来を見据えると、コスト的にも、機能的にも、メリットが大きいと思えるほど社会の変化が激しいせいですね。

無視できない変化

2019年10月より消費税がアップしました。
10%に上がるだけならまだしも、軽減8%というイレギュラーな税区分が登場して、多くのシステム開発者が対応に苦慮されたのではないでしょうか。(かく言う筆者も犠牲者の一人でした^^;)
SAPのERPだと簡単に対応できてしまうのでしょうか?
筆者がいた会社の基幹システムはオフコンでした。自社で何十年も前に開発したプログラムが動いていました。
建物の骨組みは残したまま、間取りや内装、水回りに手を入れて、何とか持たせているという感じです。
例えば、昔は現金、手形、小切手しか決済手段がなかったのですが、今は期日現金、ファクタリング、電子記録債権など、時代のニーズとともに決済手段が増えてきています。
これらの変化が債権管理システムの構築や運用を困難なものにしてきています。

本来業務に関わるIT

クラウド、サブスク、IoTやAI、5Gと、IT界隈全体の変化がますます速くなっています。
まさに、デジタルトランスフォーメーションの時代が訪れているのでしょう。
社会全体のライフスタイルの変化、それに伴うビジネス環境の変化が次々と訪れそうです。
このような変化の中で、企業が「2025年の崖」から落ちずに生き残ってゆくためには何が重要なのでしょうか。
それは、「本来業務」が何かをつき詰めることではないでしょうか。そして、他社と共通する部分はそれを専門にする業者に委託するアウトソーシングの動きがさらに進んでいくと思われます。
逆に「本来業務」に関わるIT(情報技術)は絶対にアウトソーシングしてはならないし、常に継続的改善を回す仕組みが最重要課題です。(トヨタの「手の内化」のように)
dbSheetClientのシステム構造は高度な開発技術を必要とせず、親近感あるExcelとデータ活用のスタンダートであるSQLやオラクル等のデータベースを基盤としています。自ら増改築ができるシステムを構築されるかたにとって魔法のツールです。
一度ぜひ評価してみてください。

皆さん本日もお疲れ様でした!
おやすみなさい(挙手)

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