dbSheetClient基本設計書

2025年の崖,クラウド,システム開発,デジタルトランスフォーメーション,内製化,技術情報

いよいよ、花粉のシーズン到来!
2023年5月から服用を始めた舌下免疫療法薬は、はたして効果を発揮するのか!(ひそかな期待^^)
血圧を下げる薬、コレステロールを下げる薬、軽い睡眠薬を常時服用している友人知人が多い中、花粉症の薬のみで済んでいるのは有難いことだと、先日、高校のクラス会に出席して実感しました。
ところで、今年の確定申告では、ガッツリ税金を納めました。
節税のため、妻を青色事業専従者にする申請を提出しました。
フリーランスは、先行き不透明ですが、ボチボチ仕事をしてまいります。
今回は、テスト仕様書に続き、基本設計書について書いてみたいと思います。

崖はどうなった
「2025年の崖」とは、老朽化・複雑化した既存のITシステム(レガシーシステム)がデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を妨げ、2025年以降、最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性を指摘した経済産業省の「DXレポート」(2018年に公表)に登場する言葉です。
今年、ついに、その2025年となりました。
これから、どんどん崖から転落する企業が増えていくのでしょうか。
最近のニュースでは、基幹システムの老朽化による障害よりも、世間一般の常識とは、カケ離れた企業や業界の非常識が原因と思われる問題が続いていますね。
某テレビ局や某政党のように、ある日、突然、崖から落ちるなんてことがないようにしないといけません。
ResponsibilityよりAccountabilityです。
筆者としては、極力変化を嫌う所謂老害世代が次々と退場していく今後は、間違いなく生産性が向上していくと思うので楽しみです。
ところで、八潮市の道路に開いた大きな穴、社会インフラも完全にメンテナンスの時代に突入ですね。

レガシーシステムのリプレース
「2025年の崖」で、やり玉に挙がったのは、いわゆるレガシーシステムです。
システムの中身を理解する技術者が社内にいなくなり、ブラックボックス化する。
僅かな手直しにも、莫大なコストと時間がかかる。
そこで、一般的には、システムのリプレースを検討するのではないでしょうか。
レガシーシステムを刷新する主な手段として、以下の3つが挙げられます。
1つには、「リホスト(Rehosting)」
既存のシステムを変更せず、そのまま新しいインフラ環境(クラウドや仮想サーバー)に移行する方法
短期間・低コストで移行が可能、システムの動作を維持しながらハードウェア依存を解消
デメリットとしては、根本的な機能改善が行われない、レガシーアーキテクチャの課題を引き継ぐ可能性あり
次に、「リプラットフォーム」(Replatforming)
システムの一部を改修しながら、新しいプラットフォーム(クラウドなど)へ移行する方法
クラウドのメリットを活かしつつ、移行コストを抑えられる、必要な部分のみを変更するため、業務影響が比較的少ない
デメリットとして、アプリケーションの一部変更が必要なため、手間がかかる、将来的な拡張性には制限が残る可能性がある
最後は、「リビルド」(Rebuilding)
既存システムを全面的に再構築する方法。業務プロセスの見直しを含め、最新技術を用いた新しいシステムを開発する。
メリットは、柔軟で拡張性の高いシステムが構築可能、DX推進に対応した最適なアーキテクチャを採用できる
デメリットは、高コスト・長期間の開発が必要、業務への影響を考慮した移行計画が必須

dbSheetClientの得意分野
基幹システムのリプレースが、一筋縄でいかないのは、周辺に様々な手順やツール、属人化が浸透しているからです。
いわゆる部分最適化された業務が現場に広く深く根付いていることを関係者が認識しているので、二の足を踏んでしまいます。
この部分最適化の背景として、管理会計と財務会計の両立という課題があります。
たとえば、財務会計は、企業の決算に必須ですが、予算や原価管理という視点が弱いので、それを補う必要があります。
補うツールとして、現場に浸透しているのが、実は、excelなのです。
dbSheetClientの得意分野は、このexcelを介した業務のシステム化なのです。
現在、筆者が参画しているプロジェクトも、excelを介した基幹システム連携の仕組み作りです。

基本設計書の要素
基本設計書は、プロジェクトの内容ごとに、作成するものが異なります。
ここでは、一般的な構成要素について、備忘録的に紹介します。
まず、システム全体の機能を可視化して、処理フローの概要を掴める文書であることです。
必要な文書としては、「機能一覧」「処理フロー図」「状態遷移図」「データフロー図」「IO図」等
次に、画面の役割、画面同士の関連性が理解できる文書です。
dbSheetClientでは、excelブック、ボタンとメニューの説明です。
さらに、帳票に関連する様式や仕様(ファイルへの出力も含めて)、データベースに関する文書
「テーブル一覧」「テーブル定義書」「ER図」等
他システムと連携するシステムの場合は、その仕様に関する記述も必要でしょう。
その他、社内用語を説明した一覧やシステムが発するメッセージの一覧も必要に応じて基本設計書に盛り込みます。

アジャイル開発における基本設計書
システム開発ツールとして、dbSheetClientが指向するのは、アジャイル開発です。
企業が、完全な内製化の体制を構築するには、もう少し時間がかかると思われますが、今までのようなウォーターフォール型のシステム開発は、どんどん無くなっていくのではないでしょうか。
それだけ、世の中の変化のスピードは、速まっています。
dbSheetClientを使った開発において、基本設計書は、開発前の仕様ではなく、開発中に千変万化する仕様のまとめ資料としての存在価値を高め、システム運用後の保守を目的として活用されるように変わっていくことでしょう。
dbSheetClientの独自仕様に準じたプログラム基本設計書の作成内容としては、メニュー・ボタン・タスクというdbSheetClient特有の概念を基にシステムの動作を定義します。
① メニュー設計:ユーザーが操作する画面遷移を定義。各メニュー項目の名称、表示順、アクセス権限を明記。
② ボタン設計:各画面で配置するボタンの名称、配置場所、動作内容を詳細に記述。
クリック時の処理(タスク呼び出し・画面遷移など)を定義。
③ タスク設計:データの取得・更新・削除を担う処理を明確化。
入力パラメータ、処理内容、出力結果を具体的に記述。
その他、使用するexcelブックやマクロの説明も仕様の一部となります。
上級者は、ストアドプロシージャも活用するため、この処理の説明にも、紙面を割く必要があります。

地味だけど有難いリファレンス文書作成機能
dbSheetClientリファレンス文書作成機能は、データベーススキーマに基づいて自動的に詳細なドキュメントを生成するツールです。
この機能は、データベースのテーブル構造、カラム情報、インデックス、制約、リレーションシップなどを抽出し、視覚的にわかりやすい形式で報告書として出力できます。
生成されたリファレンス文書は、システム開発者とデータベース管理者との間で、データベース設計に関する理解を迅速に深め、共有することができます。
リファレンス文書は、基本設計書とリンクさせることにより、システム保守に役立ちます。

皆さん本日もお疲れ様でした!
おやすみなさい(挙手)

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