dbSheetClient導入編(完)

2022年6月28日システム開発,セキュリティ,データ活用,デジタルトランスフォーメーション,内製化,業務改革

最新バージョンのExcelは、1つのシートで、104万8,576レコードを扱えます。
よほどの大企業でなければ月間の仕訳が100万件を超えることはないと思います。
パソコンの処理能力が上がれば、基幹システムすらExcelで構築できるようになるかもしれませんね(笑)

活Excel

前述の資金予算収集業務をシステム化するに当たって、筆者が下した結論は、ユーザーインターフェイスはExcelのままで、データ収集・集計業務を効率良く行えないか模索することでした。
どう逆立ちしてもExcelを越える使い勝手を実現することは不可能であると考えました。
インターネットで調べてみると、いくつかのExcelをベースとしたシステム開発ツールが存在することを知りました。
そして、その1つがdbSheetClientでした。
「善は急げ」と上司を誘って、ニューコムさん主催の製品説明会に参加したのでした。

採用理由

いくつかのExcelをベースとしたシステム開発ツールの中からdbSheetClientを選択した理由は下記の通りです。
1. 既存のデータベースが使える(既存D/Bを利用した業務システムと相互に連携できそう)
2. スモールスタートできる(フローティングライセンスがあり、リーズナブルなコストで全社員500名が利用可)
3. ExcelライクじゃなくてExcelそのもの(ExcelをWeb変換するツールもあった)
4. 充実した管理機能(アクセス制御やログ管理のプアな他製品が多かった)
プログラミング未経験、ノンプログラミングツール経験済みの筆者は、メニュー、ボタン、タスクで構成されたdbSheetClientの開発作法が「何となくイケるかも」と直感したのでした。

ボスキャラを倒すには

モンスターが出てくるゲームでは「レベル上げ」といって、少しずつ経験値(戦闘スキルや武器)を上げていって、強い敵を倒せるようになるようです。(後輩からの受け売り)
先に述べた資金予算収集業務は、規模や内容からボスキャラだということがわかりました^^;
開発スキルが未熟な筆者にとっては、相当手強いプロジェクトだったのでした。
そこで、「レベル上げ」に適した業務はないかと探してみました。
富士ゼロックス殿の請求業務に適用した事例を参考に、計上データを抽出して納品書様式に展開する業務に適用してみました。結果は、現場の評価も上々でした。
その後も様々な業務のシステム化を手掛けて、徐々に開発スキルを上げていきました。
資金予算収集業務については、いきなりデータベース更新までは見送って、とりあえず、様式の統一を目指しました。
それまで、ユーザーが個々に保存していた様式ファイルをdbSheetClientから配布する方式へと変更を試みました。
ユーザーにはdbSheetClientを経由するトレードオフとして、当月の完了済み入出金情報をダウンロードした様式にあらかじめ展開しておくことで作業負荷を軽減させるようにしました。
この仕組みによって様式を改訂した時に確実に最新版を使ってもらうことができるようになりました。
その後の資金予算収集業務のシステム化は、諸事情により筆者の在籍中は理想形までには至りませんでしたが、後を託した後輩たちが、きっと仕上げてくれることでしょう。

dbSheetClientの強み

これから、dbSheetClient導入を検討されている皆さんには、「社内を説得する」という高いハードルが待ち構えています。
加えて、本当に眼前の課題を「dbSheetClientで解決できるのだろうか」という不安がよぎっていることでしょう。
この障壁や不安を解消するヒントとして、「少なくともExcelで間に合っている現業務を同じExcelに置き換えて、何のメリットがあるのだろう?」という素朴な、そして根本的な疑問に対する答えを考える必要があります。
この答えの中には、時代のキーワードであるDX(デジタルトランスフォーメーション)に関して、どう取り組んでいくかという難問への解も含まれているかもしれません。
dbSheetClientの強みは、Excelを隠れ蓑に現場にスルリと溶け込んで、業務効率化の先にあるデータ活用の視点をシステムに取り込むことができることです。
今まで表に出てこなかった未来を占うデータを人手を介さずデジタル化する、そのための鍵は「内製化」のような気がします。
今後も、このメカニズムについて、本ブログで掘り下げていきたいと思います。

格闘編へと続く

4回にわたってdbSheetClient導入編をお送りして参りました。
次回からはdbSheetClientを使い始めてからのエピソードをお届けしたいと思います。
プログラミングを知らなかった筆者の悪戦苦闘の歴史です(笑)

皆さん本日もお疲れ様でした!
おやすみなさい(挙手)

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