コウモリ

昔、大学の学部名や学科名は今よりシンプルでした。
また、学科名を聞けば文系なのか理系なのかすぐ想像できました。
筆者は元の職場で10年以上、新入社員へのIT関連研修を担当していました。
近年は新入社員がどんな分野を勉強してきたかサッパリ判らない学科名があります。
例えば、「人間情報学科」とか「文化情報学科」、逆さにして「情報文化学科」などです。
理系、文系と単純に分類できないクロスオーバーな時代が学科を細分化させているのでしょうか。

イソップ童話
コウモリは、獣族と鳥族が争っている時、獣族が優勢になると獣族に、鳥族が優勢になると鳥族の味方につくという狡猾な立ち回りをしていました。そして、獣族と鳥族が和解した時、どちらからもソッポを向かれて、暗い洞窟に身を潜めるようになったということです。
いま、人類に厄災をもたらしているコロナウィルスの宿主はコウモリであるという学説が有力だそうです。
企業の情報システム部門は、プログラミング、ネットワーク技術、情報セキュリティ等、一般の社員とは少しかけ離れた特殊スキルを持った人ばかりです。
それ故に、部署間のローテーションに組み込まれません。
筆者は入社して営業部門に17年間所属した後、情報システム部門に転属という、異端な経歴を歩みました。
言ってみればコウモリのような境遇で、営業としては芽が出ず、情報システムとしてはITがよく分かっていないという、中途半端な立場でした。
しかし、転属した時期は、ITをもっと業務に活用しようという世の中の流れが勢いを増している時でしたので、現場の業務に精通し、ユーザー部門とコミュニケーションを図れる人材が必要だったようです。

内製主義
ユーザー部門が顧客から何を求められ、何を優先するのか、情報システム部門が、これを頭でなく体で理解するためには、短期間でもユーザー部門に所属する必要がありますが、なかなか実行に移せる企業は少ないのではないでしょうか。
営業時代、在庫管理を伴う価格変動の激しい商品を販売する部署にいました。
原価を割った金額で販売し、損失をリベートや在庫補填で補うことが常態化していて、いったい今、いくら儲かっているのか損しているのかわからないカオス状態に陥るのです。おかげさまで眠れない夜をいく晩過ごしたことでしょうか(笑)
いまから考えると、とても良い経験だったと思います。
基幹システムとして、AS/400に代表されるオフコン等の古いアーキテクチャーを稼働させている企業の情報システム部門は、今後、DX(デジタルトランスフォーメーション)の流れの中で、経営層やユーザー部門から、ますます強いプレッシャーを受けることになりそうです。
どのようにして、DX時代を乗り切るか、企業によって千差万別でしょうが、本来業務と直結した販売管理や生産管理を支えるシステムは内製化せざるを得ないのではないでしょうか。
その理由は、企業を取り巻く環境の変化に適応するスピード感だったり、開発コスト抑止だったりします。
しかし、一番大きな理由は、自社のノウハウをシステムに反映できるのは内部の人間に他ならないからです。

開発ツールが鍵
元営業マンの筆者が情報システム部門に在籍し続けられたのは、情シ部門とユーザー部門の橋渡しができたこととノンプログラミング型ツールが世に登場しつつあったからでした。
そして、段階的にノンプログラミング型ツールの限界に気づき、dbSheetClientと巡り合うことで、いつの間にかシステム開発する立場になりました。
dbSheetClientは、ユーザー部門が業務で使っているExcelをそのまま利用して、すぐにタタキ台を作成することができます。
そのタタキ台は、見た目だけでなく、ある程度、最初から動作するものが作成できます。
ユーザー部門とのコミュニケーションがとりやすい開発ツールdbSheetClientを活用して、獣族と鳥族、両方の味方になる愛されるコウモリを目指していきましょう!

皆さん本日もお疲れ様でした!
おやすみなさい(挙手)