台湾の治水

4年前の秋、台湾に行きました。
勤続30年の会社からのご褒美で、1週間の休暇と少しばかりのお小遣いを頂いたことがキッカケです。
初めての台湾でしたので、予備知識を仕入れるために司馬遼太郎の『街道をゆく』「台湾紀行」を読みました。

台湾の印象
今は、コロナ禍で海外旅行しにくい状況ですが、これから台湾に行こうとされている方に、筆者の台湾の印象をご紹介します。
まず、交通費が安いです。中心都市の台北は、地下鉄、バス、タクシーが縦横に走り、東京と変わらないくらい交通網が発達しています。そのすべての交通手段の料金が、東京の半分から1/3ぐらいでした。
チャージできるパスを買っても、なかなか減りません。嬉しい誤算^^
街の印象は、古き良き日本がそのまま残っているようで、昭和オジサンの筆者には堪らない懐かしさ。
有名な観光地へは行かず、ただひたすら街を彷徨っていました。
軒下で油まみれになりながら機械を修理する職人さんがいたりして油の匂いとトンカン叩く音に郷愁を感じました。
若い人たちは、日本のアニメが大好きで、繁華街にはポスターやフィギュアが溢れています。
地下鉄には「博愛座」と名の付いたシルバーシートがあり、若い人は完璧にお年寄りに席を譲ります。
南部の都市「高雄」にもオレンジ色の新幹線で日帰りしたのですが、車内の景色は日本の新幹線とまったく同じで、こんなところにも日本との関係の深さを感じました。
最後に「食」です。まさにパラダイスで、安くて美味しい食べ物ばかり、もっぱら夜市と呼ばれる屋台が集まった地区を満喫しました。日本の縁日風景そのままで(規模は百倍以上)ここでも幼い日の情景を思い出しました。

おすすめスポット
温泉好きオジサンとしては台湾でも絶対に温泉に行こうと心に決めていました。
「北投温泉」がメジャーらしいのですが、敢えて外して、台北の外れの「行儀路温泉」という温泉地に行きました。
山の中の湯治場みたいな雰囲気で硫黄臭の強いお湯が30年勤務の垢を流してくれました。
地下鉄の終着駅「淡水」は海辺の町です。
アップダウンがあり、入り組んだ道は、平坦な台北中心街と全く違った印象でした。
黄色いゴミ収集車が「エリーゼのために」を流しながら狭い路地に消えていった情景が脳裏をよぎります。
滞在中のホテルは台湾の原宿渋谷と呼ばれる西門町駅の近くでした。
若者が多く、飲食店や映画館が集まっていて、夜遅くまで賑やかな街です。
マクドナルドやケンタッキー、モスバーガーは言うに及ばず、松屋や丸亀製麺、スシロー、大戸屋と日本のフードチェーン店も多数あり、「ここはどこ?」って思うこともありました。

八田與一さん
筆者は、土木工学科出身ですが「台湾紀行」を読むまで、八田與一さんを知りませんでした。
八田さんの手懸けた台湾南西部に広がる嘉南平原の治水事業は、それまで農業にまったく不向きな土地を豊かな穀倉地帯に一変させたそうです。
嘉南平野を縦横に走る水路の延長は16,000Kmで、万里の長城(2,700Km)を遥かに超える土木事業なのです。
「台湾紀行」には、八田さんが学生時代に講義を受けたであろう広井勇という人が出てきます。
広井勇さんは、アメリカでミシシッピ川の工事に従事し、ドイツに留学後、北海道庁に勤めた技術者で、
「小樽港の父」というべき存在だったそうです。

高度な余裕
その広井さんが東大に招かれての講義は哲学的で、しばしば話は「なんのために工学はあるか」となったそうです。
その答えは「もし、工学が唯に人生を繁雑にするのみならば何の意味もない。これによって数日を要するところを数時間の距離に短縮し、一日の労役を一時間に止め、それによって得られた時間で静かに人生を思惟し、反省するためにある。」だったそうです。
Excel単体でも皆さまの業務時間を相当短縮されていることと思います。
dbSheetClientでのシステム開発も、ユーザーに余裕の時間を提供し、真の「働き方改革」に貢献するものにしたいと切に思います。

皆さん本日もお疲れ様でした!
おやすみなさい(挙手)