dbSheetClient継承編(完)

2022年6月28日クラウド,システム開発,データ活用,技術情報

今回は、「開発技術の継承」をテーマにします。
要するに、いかに早くシステム開発者を育成するかという課題です。
システム内製化体制整備を目指す組織にとって、避けて通れない課題ですね。
とは言っても、筆者は、たった一人の後輩を指導したに過ぎません。
あくまでも参考程度に留めてください^^;

実戦なくして成長なし

プログラミング全般に言える学習方法は「実戦あるのみ」です。
分厚い開発者マニュアルに「すべて目を通して」などという指導は、絶対やってはいけません。
できれば最初から新規案件を担当させたほうがイイです。
教える側としては、新規案件より既に運用しているプロジェクトの引継ぎから始めたほうが楽なのですが^^;
開発技術とはプログラミングスキルだけではありません。
現場の要望を取りまとめる傾聴力、リリースまでの日程を計画する想像力、成功させるためのキーポイントを見抜く洞察力など、実戦で失敗を積み重ねないと身につかないスキルが一人前の開発者になるために必須なのです。

開発案件の厳選がポイント

システム開発初心者をプロジェクトリーダーに据えるコツは、開発案件の厳選です。
納期に余裕がある案件、利用部門が限定された案件、リリース後の利用頻度があまり多くない案件などです。
対面のユーザー窓口が温厚な担当者であることも重要です。
つまり、新人が失敗してもあまり大きく落ち込まなくて済みそうな案件ですね^^
開発技術の継承対象者が、ユーザーの要望を聞いて仕様をまとめることはできると思います。
しかし、dbSheetClientでの開発経験がないと、いきなりシステム設計まではできません。
そこは、フォローしてあげる必要があります。
フォローと言っても、メニューやボタン構成、テーブル設計を一緒に考えてあげる、あるいは、必要となる主なタスクが何かを教えてあげるぐらいですが。

Close to you

開発スキルの習得スピードを上げるためには、新人が行き詰ったらすぐに誰かに聞ける体制を敷くことです。
つまり、隣にいてあげること(できれば左隣り)
学習初期の段階では、一人で悩んでいても解決に時間がかかり、しまいにはプログラミングが嫌になります。
ちなみに、解決方法は、できればいきなり答えを教えるのではなくヒントを出す感じがイイと思います。
自ら思考することを習慣化させないと、教える側の負荷が減りません。
dbSheetClientの優れた点は、開発した機能を部分的に即デバッグ実行し、動作を目で確認できることです。
これは、開発のPDCAサイクル回転速度を劇的に上げることに貢献しています。
dbSheetClient のタスク機能については、必要と思った機能のみ必要なタイミングで勉強すればOKです。
また、dbSheetClient の開発作法に慣れてくると、Excel、VBA、SQLの個別テクニックは、ネットで調べて解決の糸口を自ら発見できるようになります。

運用手順の継承

プロジェクト開発スキル以外にも継承対象となるスキルがあります。
主なものとして、ユーザー管理、dbSheetClient本体のバージョンアップ手順、ログビューアーを使ったアクセスログの活用方法、運用後プロジェクトへのユーザー要望に対する改善活動、プロジェクトの定期的棚卸などです。
これらの運用を属人化させない仕組み構築が、システム開発管理者の作業負荷軽減に関わってきます。
新人システム開発者の育成カリキュラムに忘れずに組み込んでください。
導入編、格闘編、継承編とご紹介してまいりましたが、いかがだったでしょうか。
あまり生々しいエピソードは書けませんでした。
しかし、実際は日々皆様がたの周りで起きていることと大差がありません。
お互いに心と体に無理のないよう1mmでも今日より明日へ前進してまいりましょう^^/

皆さん本日もお疲れ様でした!
おやすみなさい(挙手)

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