dbSheetClient

ユーザー訪問

SOLIZE Products株式会社 様
(現:SOLIZE株式会社 様)

https://www.solize.com/

生産管理業務の日程管理と技術情報管理をシステム化!
全行程の予定工数と進捗状況をガントチャートで見える化!

Excel資産を活用して、3Dデータを利用した試作品の受注から出荷までの全工程の見える化を実現!!
営業の納期回答にもスムーズに対応!! 製造部門管理者及び現場作業者のモチベーション向上に貢献!!

SOLIZE Products株式会社 様のご紹介

   SOLIZEグループの3Dプリンティングエンジニアリングサービスを提供するSOLIZE Products株式会社は、創業の1990年に3Dシステムズ社の光造形システムを導入し、3Dプリンターによる試作ビジネスと3次元モデリングビジネスを開始しました。

   現在は、日本で最大級の40台の3Dプリンターを自社で保有し、樹脂・金属造形の試作および少量生産の受託サービスを行っています。また、このサービスビューローとしての実績を最大限に活用し、米3D Systems社ならびに米HP社の3Dプリンターの販売も行っています。

会社概要

会社名
SOLIZE Products 株式会社
設 立
2013年4月1日
資本金
1,000万円
代表者
後藤 文男
本社所在地
〒102-0075
東京都千代田区三番町6番3号
三番町UFビル3F
連絡先
TEL:03-5214-1919
FAX:03-5214-2620

訪問インタビュー

小澤 純一 氏
工場長 (構築当時)
宅間 健史 氏
グループマネージャー (構築当時)
担当者の写真

SOLIZEの4つの事業について

◆ 設計ビジネス
ものづくりに精通した800名を超えるエンジニアが、先進の3D CAD技術を駆使して、お客様の設計業務を強力にサポート致します。お客様の製品や環境に合わせた最適なデータ作成や管理手法のご提案をはじめ、3D CADに関するお困り事を幅広くご支援致します。
◆ 試作ビジネス
光造形・粉末造形といったラピッドプロトタイピング(=RP)や、3Dプリンター、樹脂・金属切削、板金、注型などの工法を用いて、これまでの常識を覆す短納期で試作品をお届けし、お客様の開発プロジェクトをご支援致します。最も得意とするRPの自社工場を川崎と名古屋に持ち、最短2日で試作品をご提供致します。
自動車部品、電機部品、最近では、おもちゃ、学習用品などお客様の要求に手早く、高品質な製品をお届け致します。
◆ 金型ビジネス
独自の設計・生産プロセスと高度な金型製造技術を活かし、試作/量産を問わず、高精度な金型を短納期でご提供いたします。多分野にわたる実績を誇る試作金型、量産金型、成形品のご提供のみならず、設計デザイン、材料資材関連の新規調達先の開拓/海外調達も含め、お客様の製品製作をトータルにご支援致します。
◆ プロセス改革ソリューションビジネス
SOLIZEが独自に開発した「プロセステクノロジー」と呼ばれる工程分析手法を用いて、開発や製造をはじめ、各種業務プロセスの劇的な生産性向上を実現致します。お客様のあらゆる業務プロセスを詳細に分析し、最適な行程を導き出すことで、リードタイム短縮やコスト低減、品質の向上をご支援致します。

システム構成図

生産管理・業務支援システム

生産管理・業務支援システム

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システム規模

  • 画面数22
  • 帳票数5

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システム概要

生産管理・業務支援システム

   当社、試作ビジネスの製造部門では、dbSheetClientを導入し、製造部門が主体となって、新生産管理・業務支援システム(以下、新システムという)を構築しお客様に対し短納期に高品質の試作品をご提供する仕組みを構築しています。
新システムの概要は以下の通りです。

1. 生産日程管理(名称:PRODIGI-V(プロデジ-ブイ))

   受注情報を元に、生産予定、納期管理を一画面で行える機能を備えています。 生産の各工程管理者が生産予定を登録し、作業担当者が工数登録を行うことで、リアルタイムに予定と進捗状況を確認、管理することが出来ます。また生産情報及び技術情報伝達、作業補助ツールも備えています。

PRODIGI-Vの画面 (1)
PRODIGI-Vの画面 (1)
PRODIGI-Vの画面 (2)
PRODIGI-Vの画面 (2)

2. 生産技術情報管理(名称:PRODIGI-設計(プロデジ-セッケイ))

   受注情報およびお客様から受領した3Dデータを元に、技術者が造形(加工)データと品質要件に対する技術情報を作成します。
これら情報と共に、どの造形機(加工機)で、何時から、どういう加工をするかという製造情報を登録します。 造形日程と製造情報は、後工程(造形、仕上げ、検査、出荷)にてPRODIGI-Vを通じ確認され、特に品質要件に対する技術情報はPRODIGI-Vを通じ全ての後工程に伝達されます。

PRODIGI-設計の画面
PRODIGI-設計の画面
技術情報の画面
技術情報の画面

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システム開発の目的と開発手法の検討

   当社、試作ビジネスの製造部門では、商品が多様化する試作市場の変化への対応と、試作ビジネスにおいて特有な受注後の要求仕様変更に対し、より短期間に対応することを目的として従来より運用している生産管理・業務支援システム(以下、既存システムという)に対し大きなシステム改善が必要になっていました。その際、

  • 製造部門が主体となってシステムの運用、改善ができる仕組みであること
  • マイクロソフトのExcel VBAを駆使して作成した、業務効率化の為の多くのExcelの資産を再活用すること

を前提に、新システムを選定することにしました。 既存システム、今回導入したニューコムのdbSheetClient、さらに他2社の製品で、導入における比較検討を行いました。比較検討のポイントは、以下4つの視点です。

1) 開発要件
実装のし易さ
2) 機能要件
機能拡張要求に対応できる柔軟性
3) 性能要件
システム自体のキャパシティ
4) メンテナンス性
保守・メンテナンスのし易さ

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dbSheetClientを採用した理由と開発経緯

   2009年9月から導入ツールの選定を開始し、約3ヶ月を掛けて既存システムと3社の製品について、導入に向けた比較検討を行い、ニューコムのdbSheetClientを導入することに決定しました。
自社開発、およびシステム構築完了後のメンテナンスを自部門でまかなうことを前提とした当社の開発環境にあって、現場のニーズ (改善要望)への即時対応を可能にする機能性と、継続的な運営維持管理を実現するために不可欠なメンテナンス性の2つがとても大切な要件であり、これらを踏まえた選定を進めた結果、dbSheetClientが当社のニーズをもっとも満たすという結論に至りました。 その後、2009年12月に、dbSheetClientを購入し、翌年(2010年)1月から、開発に着手しました。
開発工数は、DB設計0.5人月、画面描画のVBAコーディング1.5人月、dbSheetClient構築1人月という配分で、現場作業も兼任して、 3段階(第1版:2010年4月初)(第2版:2010年6月初)(第3版:2010年7月初)で、開発を進めました。
実際、第2版のリリースで仮運用を開始して、7月からは、全面的に新システムでの運用を開始することになりました。
第1版では、既存システムにはない、ガントチャート画面と生産管理機能をリリース。
第2版では、既存システムから置き換えた各工程の画面と機能(工数登録機能など)をリリース。
第3版は、第2版のリファクタリング版で、VBAとdbSheetClient定義ファイルのリファクタリングを行った事で、動作レスポンス の向上とメンテナンス性の向上を実現しました。

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開発形態と導入効果について

   既存のExcel資産を活用して、dbSheetClientでシステム化を図るわけですが、なるべく、この製品の持つ機能を活かして開発することを試みました。この製品には、タスクタイプという部品があって、これを組み合わせることでかなり複雑なロジックも組むことができました。 しかし、今回、自分たちの求めた機能を全てタスクタイプだけで表現できたわけではありません。不足する部分は、Excel VBAも駆使しました。勿論、開発途中ではニューコムさんに技術支援をして頂き、計画したシステムを構築することができましたので、大変満足しています。 当初は、DAO(Data Access Object)などを使用し、既存データベースとエクセルの連携も考えましたが、システムの構築のし易さとメンテナンス性からdbSheetClientが最適でした。その理由は、『分かりやすい』という点です。もともとシステム技術者ではない現場作業者がシステムを構築しましたので、データベースの値を一度エクセルに読み込み、描画させる、という手法が目で見て分かり易く、データベースとの連携部と画面描画(VBA)の切り分けが出来る為、システム不具合の原因ポイントを手早く見つけることができ、検証作業の工数短縮につながりました。また、ユーザーインターフェイスの変更が容易な為、現場からの要求に応えやすく、システムの現場への浸透も非常に短期間で実現できました。以上のことから、今から考えると、dbSheetClientでないと、生産現場すべてに関わる大規模なシステムを短期間で構築し既存システムと入れ替えることはできなかったと思います。

新システムの導入効果は大きく2つあります。

   1つ目は、日程管理の工数削減と、お客様からの仕様変更に対する納期回答が短時間で行える様になったことです。新システムでは、受注から出荷まで、工程毎に一番理解しやすい単位で情報を表示し、見える化を実現しました。例えば、オーダー全体を見渡す生産管理工程では、受注物件を基本単位として、全工程の予定工数と進捗状況をガントチャートで把握できるようにしました。造形(加工)工程では、造形機(加工機)を基本単位として、造形機の稼働状況と、先々の予定がガントチャートで把握できますし、仕上げ工程では仕上げ作業者のリソースと進捗を確認できます。出荷工程では、出荷単位でその日に出荷すべきものがリスト表示され、出荷予定のものはどの様な進捗状況なのかが把握できるようになっています。このように工場の進捗状況だけではなく、生産予定を見える化したこと、そして予定の登録、組み換え作業を楽に実施できるインターフェイスを設けたことで、お客様からの要求変更(製作個数の増減や、材料の変更、形状の変更など)に対し、営業の納期回答も、製造の現場対応も、より短期間に行えるようになりました。

受注物件からみた全工程画面(ガントチャート)
受注物件からみた全工程画面(ガントチャート)
造形機からみた稼働状況(ガントチャート)
造形機からみた稼働状況(ガントチャート)

   2つ目は、システムへの要求仕様変更に短時間で対応できるようになったことです。
例えば生産実績の集計、分析、レポートを全自動で実施していますが、工程毎に、また現場改善の段階毎に、見るべき指標は変化します。既存システムはjavaにより作られていましたのでちょっとした変化への対応も工数を要しましたが、新システムでは画面がエクセルとVBAで作られている為、短時間に対応することができます。タイムリーに効果的な生産指標を現場に届けることができるようになり、現場作業者の改善業務に対するモチベーション向上に役立っています。

グラフ形式の情報を整理(目標値に対する実績)
グラフ形式の情報を整理(目標値に対する実績)

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