- dbSheetClient
ユーザー訪問
Gekkeikan Sake (USA), Inc. ( 米国月桂冠 ) 様
日本酒製造工場における作業指示の実績管理と中間品在庫管理
システムをdbSheetClientで構築!製品ロットのトレーサビリティも実現!
Excel I/F簡易システムのノウハウを継承して、日々の作業実績入力の効率化を図り、各種レポートの自動作成、ERPマスタ連携も行い、現場業務における大幅な業務改善を実現!
米国月桂冠 様のご紹介
月桂冠の米国における現地法人・米国月桂冠(カリフォルニア州フォルサム市、1989年設立)では、米国をはじめ、カナダ、南米のブラジル、欧州、さらには韓国ほかのアジアも含め、清酒需要が高まっている世界の市場に向けて商品を供給し、月桂冠本社(日本)との両輪で清酒の普及を進めています。米国内へは、米系の販売代理店を通じて、日本料理店だけでなく アジア系のレストラン、さらにはリカーショップやスーパーマーケットなどの小売店を通じた家庭用の市場まで、幅広い業態への清酒の販売を進めています。地域別では、東海岸、西海岸の都市部だけでなく、内陸部や南部へも清酒の販売が広がっています。1989年の設立後、日本で培ってきた四季醸造システムやその後開発した新規技術を備えた酒蔵を完成させ、1990年10月から酒造りを始め、1991年5月に会社と製品を披露し、同6月から出荷を開始しました。当初(1992年~1994年頃)は、年間約900キロリットルを出荷、その後の清酒需要の高まりにより、1999年には1,800キロリットル、2003年には2,500 キロリットル、設立20周年の2009年には4,200 キロリットル、設立30周年の2018年には5,800キロリットル を生産・出荷するに至りました。
今後は増産も視野に入れつつも、月桂冠独自の技術を大いに利用してお客様を驚かせることができる革新的なお酒を作っていきたいと考えております。そのためにもNEWCOM様と協力してよりよいシステムを構築していきたいです。
会社概要
- 社 名
- Gekkeikan Sake (USA), Inc.
- 本社所在地
- 1136 SIBLEY STREET, FOLSOM, CALIFORNIA 95630 USA
- 電話番号
- 916-293-7040
- F A X
- 916-985-2221
- 設 立
- 1989年7月26日
- 敷地面積
- 36,300平方メートル(11,200坪)
- 社 員
- 27名(2020年4月)
- 事業内容
- 清酒ほか酒類の製造、輸入販売
- 製造・販売数量
- 年間約5,800KL(2020年)
米国月桂冠の発酵タンク(左)と貯酒タンク(右)
1990年12月に米国月桂冠で第一号のもろみの酒搾りを行ったのを最初に、2007年に第1000号、2013年に第2000号、2018年には第3000号を達成しました。
訪問インタビュー
- Gekkeikan Sake (USA), Inc.
Production Manager /Brewmaster - 河瀬 氏
- Gekkeikan Sake (USA), Inc.
Production Manager /Brewmaster - 村上 氏
システム構成図
WO実績管理と中間品在庫管理システム(Work Order and SAKE in Process Inventory Management System)
日本酒製造工場における作業指示の実績管理と中間品在庫管理を行うシステムです。
システム概要
我々はWO=Work Order(作業指示書)の実績管理と中間品(半製品=原酒)在庫管理を行うシステムとしてdbSheetClientを用いています。
作業者はWOをもとに作業を実施、作業実績をWOに記入していきます。この作業実績をdbSheetClientに入力することで原酒(もろみを絞って火入れした後のお酒でアルコールは18%もあり、この状態で貯酒・保管します)の在庫がどうなっているのかを瞬時に出力することができます。また酒税においてアルコール飲料の容量変化は非常に重要で、欠減がある場合には税務局にレポートを提出しなければなりません。
dbSheetClientではデータ入力時にレポートの有無をルールに則って判断し即座に発行することができます。システム構成図にまとめているレポート群が非常に重要なのですが、dbSheetClientを導入してからレポートの作成業務を簡略化することができ、大きく作業性が改善しました。
さらに、タンクに入っている原酒のロット情報を元に、トレーサビリティが可能になっており、どの仕込みの原酒がどの製品になったか、逆にどの製品にどの仕込み番号の原酒が使われていたかがわかるようになっております。
システム導入前の課題・要望
原料は、既設のERPで管理していて、出来上がった製品もERPで管理していますが、中間品というのはほとんど管理出来ていない状態で、当初はExcelを使って、1つのシートに全てのタンクの情報を入力して、そこでどれだけお酒が入っているか、一覧で見える仕組みを作り、それを簡単なマクロで集計していました。しかし、この方法ではロット情報を取るのが困難で、1つ1つ手動で情報を遡らなければならず、作業性・効率ともに苦労の絶えない状態でした。
またExcelのマクロやピボットテーブルを使って集計の自動化を試みたのですが、マクロが複雑化しエクセルの処理が遅くなってしまったり、データの参照が複雑で修正を間違えると様々なところでエラーが発生し修正に何時間も要することもありExcel単体での管理に限界を感じていました。
dbSheetClient・Excel版を採用した理由
NEWCOM様のセミナーが近郊で開催されており、当時のデータ開発担当者が参加したところ、導入のハードルも低く(Excel I/Fとして使い続けることができるので、利用者(入力者)への負担も少なく、価格面でもかなり魅力的でした)、dbSheetClientならば上記のような課題を解決できると判断し導入に至りました。
システム導入の効果
Excelだけで中間品を管理していた時は、入力ミスも多かったのですが、dbSheetClientでは入力ミス防止機能があるため大幅にミスを軽減することができました。また中間品管理で、原酒がどれだけ貯蔵されているか、どれだけ熟成しているかも可視化できるようになり、集計作業も簡易化することができました。このように作業性が改善したことで従来と比較して、記帳(入力業務)が一日1時間以上軽減させることができ、月末に行う集計作業に関しては、3時間以上も作業時間を短縮することができました。作業を短縮できたおかげで、その分他の仕事に時間を回すことができるようになりました。また、上述の通りロットトレースができるようになり品質向上に役立っておりますし、関連する各種レポートの作成も自動化することができました。
dbSheetClientは、自分たちでもカスタマイスができるのがいいところです。SQL言語を使えれば、自分たちでも取り組めるので、データ開発担当者が、5つぐらい別システムを構築しました。例えば、Q&Aシステムやトラブルレポートシステムなど、社内のノウハウ共有に活用しています。また、請求書作成システムは、ERPシステムと情報を連携して実現しました。当社にとって、dbSheetClientを使ったExcel I/Fのシステムは、現場業務に無くてはならない必須アイテム(システム)となりました。
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