dbSheetClient

ユーザー訪問

株式会社 鴻池組 様

http://www.konoike.co.jp/

dbSheetClientで内製化を実現
土木・建築業務における各種システムを構築し、データは統合DBに格納!
情報システム部と設計本部がシステム開発・管理を主導!

Excel資産を活用して、各種システムのスピード開発を実現 ! システム利用者への教育は一切不要 !
設計本部が構築したシステムは、従来システム(Access)と比較して、管理工数が1/5に大幅削減 !

鴻池組 様のご紹介

「鴻池組ならではの力」による社会貢献を目指して

   鴻池組は1871年(明治4年)の創業以来、建設事業を通じお客様にご満足いただけること、また社会への貢献を念頭に歩んでまいりました。

   そしてこれからも「誠実、懇切、敏速」の社是三則を基とし、「魅力ある企業づくり」を進めていくことで、お客様にはより一層信頼される企業、従業員にとっては今まで以上に安心して働ける、働き甲斐のある企業となることを目指して歩んでまいります。

   世界経済の先行きは不透明であり、企業を取り巻く情勢は日々厳しさを増していますが、それに臆することなく、私たちは全てにおいてスピードアップを意識し、さらなる変革を行い、何事にも意欲的に挑戦する強い意志を持つことで、激しい時代の荒波を乗り越えてまいります。

   私たち鴻池組は、免震・制震化技術、環境保全・創出技術など社会の安心、安全に貢献できる「鴻池組ならではの力」をたずさえ、お客様、従業員、ビジネス パートナー、地域社会などとのコミュニケーションを図りながら、その「鴻池組ならではの力」を生かした「もの創り」を通して社会貢献に努めてまいります。

会社概要

会社名
株式会社 鴻池組
KONOIKE CONSTRUCTION CO.,LTD.
本社所在地
大阪市中央区北久宝寺町3-6-1
本町南ガーデンシティ
取締役社長
蔦田  守弘
創   業
明治4年(1871年)
設   立
大正7年(1918年)6月
資本金
52億5千万円

事業項目

  1. 建設工事の企画・測量・設計・監理・請負およびコンサルティングに関する事業
  2. 不動産の売買貸借およびその仲介ならびに所有管理に関する事業
  3. 骨材および砂利の採取販売に関する事業
  4. 建設用資材の製造および販売に関する事業
  5. 不動産の鑑定評価に関する事業
  6. 前各号に関連する一切の事業

事業実績のご紹介

   鴻池組は、道路・鉄道、環境浄化・保全、ダム・河川などの土木工事と、オフィス・庁舎、生産・物流や教育・研究・文化施設などの建築工事において、長年に亘って確かな技術力で多くの実績を残してきました。

※ 事業実績のWebページが開きます。

訪問インタビュー

橋本 諭氏
管理本部
情報システム部 部長
内田 公平氏
設計本部 設計管理部
BIM推進課 課長代理

システム構成図

  当社はKITKONOIKE Information Technology 通称:キット)戦略構築会議における、統合データベースに格納する各種システム(現場業務システム、店内業務システム、店内業績管理システム)を、dbSheetClientで内製化を実現しました。情報システム部と設計本部がシステム開発・管理を主導して、現在では、17システムを構築して、日々、現場業務で運用しています。

システム構成図

利用者数

  1. 現場業務システム:約100名
  2. 店内業務システム:約170名
  3. 店内業績管理システム:約50名

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システム規模

構築したシステムは、以下の17システムです。

設計本部
プロジェクト名 システム
分類
テーブル数 画面数 印刷
(帳票数)
タスク
セット
タスク数 SQL数 マクロ数 シート数 開発着手 本番稼働
本社設計本部:管理システム
[設計]機器、ソフト、リース管理
(B) 9 15 5 100 150 150 5 20 2013年2月 2014年4月
本社設計本部:プロジェクト管理システム
[設計]案件管理、会議資料
(B) 2 30 30 400 600 500 20 50 2013年8月 2013年10月
本社設計本部:月例報告システム
[設計]人工管理、集計
(B) 6 15 20 120 200 150 0 30 2014年4月 2014年4月
本社設計本部:原価管理システム
[設計]原価管理
(B) 2 2 0 5 10 3 0 2 2014年4月 2014年4月
本社設計本部:BIM管理システム
[設計]BIM情報管理
(B) 1 5 1 10 15 10 2 3 2013年12月 2014年1月
情報システム部
プロジェクト名 システム
分類
テーブル数 画面数 印刷
(帳票数)
タスク
セット
タスク数 SQL数 マクロ数 シート数 開発着手 本番稼働
工事原価管理システム(予算書作成)
[建築]実施予算書・シネスコ(作成・集計・分析)
(A ,B) oracle 16
Access 2
21 21 166 607 124 48 86 2013年2月 2013年10月
工事原価管理システム(プロトタイプ)
[建築]PP・予算データ月例集計
(B) Access 1 3 6 19 25 3 2 12 2013年2月 2013年3月
CRデータ管理システム
[建築]CRデータ(工事情報データ)の管理システム
(B) 3 3 3 18 66 13 18 12 2015年7月 2015年9月
土木工事原価管理システム(予算書作成)
[土木]PP・実施予算書・中間調査書(作成・登録)
(A ,B) 7 6 11 50 242 18 23 46 2017年4月 2017年7月
領収証発行システム(経理プロジェクト)
[経理]領収証作成
(C) 4 1 2 25 150 45 28 41 2013年8月 2013年10月
不動産工事番号作成システム
[経理]不動産工事番号(発番・登録)
(C) 4 1 0 6 39 18 3 19 2013年12月 2014年1月
振替送信ファイル作成システム
[経理]自動仕訳用データの作成
(C) 2 61 0 57 243 56 19 91 2013年12月 2014年3月
特殊工事番号作成システム
[経理]特殊工事番号(発番・登録)
(C) 1 11 0 8 30 8 2 27 2014年1月 2014年10月
固定資産決算書システム
[経理]固定資産決算書(作成)(固定資産奉行データ利用)
(C) 0 1 1 16 44 8 1 16 2014年3月 2014年4月
日繰り表の作成システム
[経理]本支店別工事明細別日繰り表管理(登録・集計)
(C) 10 8 26 69 323 104 124 33 2015年2月 2015年4月
業績管理表の作成システム
[経理]本支店報告業績表の全店集計
(C) 27 3 20 89 238 77 11 30 2015年3月 2015年5月
消費税中間調査書作成システム
[経理]消費税集計
(C) 0 1 12 22 70 10 1 10 2016年8月 2016年9月

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主な開発システムの概要

設計本部

・本社設計本部 プロジェクト管理システム [設計]案件管理、会議資料

   プロジェクト管理システムは、案件管理に必要な情報を入力し、進捗、人工、費用等と紐づけ、集計や管理を行うシステムです。
   入力画面も要件に合わせていくつかあり、必要な内容だけを記載し追加・修正する仕組みとなっているため、同じ内容を何度も入れる手間を削減しています。また、人工や費用の確認、過去の情報等も検索、閲覧できるメニューも用意しています。

■ 業務記録 画面
■ 新規入力 画面
■ 出力設定 画面
■ 過去物件検索 画面
■ 人工確認 画面

情報システム部

・工事原価管理システム(予算書作成) [建築]実施予算書・シネスコ(作成・集計・分析)

   予算書作成システムは、川上の見積システムから連携されたデータより「予算リスト」が作成され、任意の工事を選択することで、「予算書」が作成され、閲覧・編集・登録ができます。
   また、予算書からは、「シネスコ」(予算項目別に原価を追跡管理する表)を作成し原価管理を行う。予算データは一元管理されているので、登録された予算データと実績データにより全国横断的に原価の分析を行えます。

■ 予算リスト 画面
■ 予算書 画面
■ シネスコ(項目別追跡表) 画面
■ 分析リスト 画面

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システム導入前の課題・要望

   以前、設計本部には、東京、大阪、名古屋、九州、広島、東北と拠点があり、拠点ごとに「どのようなプロジェクトがあり、どのプロジェクトに誰がどれくらい関わったか、また、プロジェクトごとにかかった費用はどのくらいなのか」等を、月末毎にそれぞれが集計していました。しかし、それらの集計作業には下記の課題がありました。

  • 月末の集計作業に相当の工数がとられ、担当者に負担がかかっていた。
  • 個人、個人が数値を出してこないと、まとまらないことがあった。
  • 集計後も修正作業がたびたび発生していた。
  • 各拠点で同じような作業を繰り返していた。
  • 修正等は、各拠点への手戻りとなるため、最終書類をまとめるのに時間を要していた。

   上記を解決する為に、先ずは拠点毎にAccessでデータベースを構築してまとめの運用を暫くしていたのですが、ここでも下記の課題がありました。

  • 拠点毎の入力フォームが異なり、データの入れ方が違っていた。
  • AccessではなくExcelファイルでの提出もあったりした。
  • それらを一か所に集めてきた後に、調整作業が発生した。

そこで、上記に対して「全国で集計のルールを統一して、各拠点での集計を簡素化したい」といった、要望があがってきました。

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dbSheetClient・Excel版を採用した理由

   設計本部として、上記要望を解決する為の方策を試行錯誤している時、ある商社さん経由でdbSheetClientを紹介していただき、その特徴として下記内容を知り、導入を検討した結果採用を決定しました。

  • 今までのExcel、Accessの資産をそのまま使える。
  • Excelベースなので入力、編集が簡単、見た目も分かりやすくフォーマットの指定ができる。
  • ネットワーク環境でデータをひとつ(データベース)にまとめることができる。

   なお、全社的には、2014年に「KIT(KONOIKE Information Technology 通称:キット)戦略構築会議」をワーキンググループとしてスタートさせました。これは、上記の設計本部と同様、各部門で構築していたシステムがあったのですが、データベースも統一されておらず、他部門からデータの取り寄せに時間がかかっていました。将来的に「社内のデータが一気通貫で流れる仕組みをつくる」ということでスタートしました。その中で設計部門が先行導入していたdbSheetClientを全部門に展開することになりました。

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システムの導入効果

   全社的には、今までExcel、Accessで構築してきた資産をそのまま利用して移植できることと、今までと同じ画面で使えるので、システム利用者への教育は一切不要で、説明はdbSheetClientの起動だけで済みました。

   設計本部の管理システムでは、部門のパソコン管理やソフト管理、機械リース状況等をリスト化して管理できました。また、IPアドレスがそれぞれ紐づいており、誰が今どこのパソコンを使っているとか分かるようになっています。

   設計本部でいえば、以前は各拠点でそれぞれがやっていた集計作業が、統一されたことで、まとめる作業が期間的にも短縮され、機能的にもすごく便利になり、効果としては管理工数が1/5程度になったといっても過言ではありません。さらに、以前はトラブルや年度更新毎に拠点に出向いてサポートをしていましたが、システム的なサポートはほとんど無くなりました。

   さらに、ひとつのデータベースとして構築されますので、データを再利用できるのがすごく便利だと思っています。
例えば、設計本部の月例報告では、それぞれの案件で何人工作業した等数値が出てきます。そして案件毎にかかった諸経費情報を経理から受託し、そのデータをdbSheetClientで整理して、案件毎のタスク処理を行います。案件情報は紐づいており、月末や四半期決算の資料として活用しています。

   ボタン一つで全ての拠点の数値がまとめて出てきますので、どこの拠点がどのような動きになっているのか一目で分かるようになっています。また、過去の状況や年間リスト等のデータの2次利用、3次利用としても活用しています。

   dbSheetClientの仕組みに載せることで、自然とバージョン管理ができる。これは、データ管理で非常に重要な内容で便利だと思います。さらに、不具合を直しそのまま差し替えたら、特にメールで「新しくなりました」という、通知が基本不要ですし、現場では常に最新版を使えます。逆に以前はメールで「新しいファイルを落として使う様に」と指示しても、現場では気づかず古いままのモノを使用したりで、あとあとの調整が大変だったのですが、そこは管理者としては大変助かる部分だと思います。

   統合データベースというのはまだ完成していないのですが、dbSheetClientを導入し、そこに経理部門や色々な部署が入って来ることにより、統合データベースを作るきっかけになったと思います。そういう意味では、dbSheetClientは今後の統合データベースを、サポートする重要なツールになると思っています。

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今後について

   現在、KIT戦略構築会議にて、統合データベースを構築することで「経営コクピット」から経営層を含め、社員も必要な情報を共有できる仕組みとして構築中です。さらに今後は、それらの情報をリアルタイムに集めて共有すれば、必要な業務指示や場合によってはリスク回避などを、リアルタイムに出来るようにしたいと思っています。例えば、現在は、月次の残業状況はわかるのですが「先月大変だったな、今月も頑張れ」というのではなく、今の忙しい時に「誰か手伝いを入れようか」と、リアルタイムな指示や調整ができるようしていきたいと思っています。また、データが蓄積されていますので、グラフ化やビジュアル化し、それらを元にさまざまな解析を進め、必要な業務改善を進めていきたいと思っています。

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