部門間に問題が!
多くのお客様を回ってお話を伺ってみると、部門内の改善努力は追求されているのですが、部門間については、意外に疎かになっているということです。この壁を超えるには、部門間でのデータの共有・連携に注目し、業務スピードと仕事の精度の大幅向上を図ることが有効ではないでしょうか。そこで、装置製造業の皆様にも参考にして頂けるよう、ニューコムからソリューションをご提案します。
設計部門から資材調達部門へ
一般的に、装置製造業では、受注した装置に対し、設計部でCADシステムを使って、図面を作成し、部品表を作ります。設計部からの部品表をもとに、資材調達部では製造に必要な部品を発注します。
部品表作成に工数大
この時、設計部と資材調達部とでは、部品表の見方やまとめ方が異なるため、設計部からの部品表を、資材調達部では、発注用部品表に、作成し直している場合が多いようです。そして、この作業にかなりの工数を要しています。更に、設計変更の回数が多くなると、作業工数は、大きな負担となります。
部品データベースの構築により、部門間のデータ共有・連携を図る!
部品管理は、Excelを活用して行われていることが多いようです。また、CADシステムの中には、部品マスターをもち、作成した図面から部品展開をできるものがあります。ここでは、部品マスターとCADを連携させ、部門間のデータ共有・連携を実現させた業務システムの提案をしたいと思います。
dbSheetClient(ディービーシート・クライアント)で構築!
ニューコムが開発・販売している dbSheetClient(ディービーシート・クライアント) は、現場で幅広く使われているExcelやAccessをデータベースに直結して、かつWebシステム化を「安く・早く・確実」に実現するWebアプリケーション開発ツールです。これを部品管理に活用したシステムをご紹介します。
システム概要
1.CADシステムで作成した図面から部品展開を行い、受注物件ごとの部品データを抽出します。
2.この部品データを部品管理システムに取り込み、データベース化します。
3.部品管理システムにて、各部門で必要な付帯事項を入力します。
部品管理システムの構成図
1.部品管理システム:ニューコムが開発・販売している dbSheetClient にてシステム開発
2.CADシステム:図研アルファテック社製、電気CAD ACAD-DENKI
データ共有・連携により、各部門で必要な帳票を自動作成!
設計部門、調達部門、製造部門、営業部門 などで共用できる部品管理システムが構築できます。図面から展開した部品データに各部門で必要な付帯事項を入力していくことで、部門間でのデータ共有が図れ、各部門で欲しい形式の部品表・各種帳票をボタン一つで作成することが可能です。
図面データと部品データの整合性チェックにより、品質向上!
また、部品管理システムでデータベースへの取込み時、部品データの整合性チェックを行います。エラーが発生する場合は、CADシステムの図面に戻って修正を行い、図面データの品質向上を図っています。
部品マスターメンテンスの課題
部品管理システムを運用していくと、部品マスターのメンテナンスという頭の痛い問題が生じます。ACAD-DENKIのような電気CADでは、電気図・IO図・盤図が作成できます。この時、部品マスターと連携する場合、部品属性データ・電気シンボル・外形シンボルをマスター化していく必要があります。
イーパーツ部品コンテンツが部品マスター構築に不可欠!
部品マスターづくりに大幅工数削減につながる製品が、イーパーツ部品コンテンツ です。この製品は、12万件の部品マスターが入っています。
ニューコムが追加部品登録サービス!
ニューコムが、属性データや、外形シンボルの作成について、コンサルティングや作成支援 を行っています。これまでに、数十社の部品マスターの構築支援を行って参りました。
ユーザーメンテンスが容易!
一般的に、各部品ごとの属性項目が違うため、部品マスターの項目をまとめるのは大変です。イーパーツ部品コンテンツは、各部品の仕様に精通した熟練者が、部品マスターの設定項目を規定しているので、その項目に従えば、異なるメーカーの部品属性項目を、部品マスターとして、一元管理することができ、その後の部品メンテナンスも容易に行うことができます。
今後もニューコムからご提案します!
ここでとりあげたようなITシステムによるアプローチが、ローコストオペレーションにつながり、景気不透明時代においても、元気な企業づくりに大きく貢献できると信じています。そして、そのようなソリューションをできるだけ「安く・早く・確実」に提供していくことが、ニューコムの使命だと考えます。